■ヘッドホンの選び方
ヘッドホンの探し方です。
ヘッドホンを探したい! と思っても初めは色々分からなかったり困ったりする事も多いと思います。
そんなわけでヘッドホンとはどういうモノか、自分に合うヘッドホンを探すには? などといったコトを、至らないながらもできるだけ纏めてみました。
FAQなども一応用意しましたので、参考にされると良いかも知れません。

■前説

折角、興味を持ってヘッドホンを探すんだから、買うまでの過程も楽しみましょう。
人には確かに「今すぐ欲しい」欲というモノがありますが、何せ毎日使うモノです。ココはできればじっくり決めた方がいいと思います。
また、じっくり時間をかけて「決める過程を楽しむ」ことで、音を聞くだけでなく、よりヘッドホン自体をも楽しめると思います。
ぜひ、探して迷って悩むことを楽しんで下さい。
やっぱり買って良かったと思えるように。
探した過程を含めてヘッドホンが気に入るように。


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■ヘッドホンについて

まず、ヘッドホン選びというのは
「自分が好みの音を鳴らしてくれるヘッドホンを探すこと」
「自分が欲しいと思っている音を探すこと」

だと思って下さい。

ヘッドホンというのは、実は
「非常に癖や個性の強いモノ」です。
モノによってはかなり音の違いがある為、一概に「音が良い」という基準でくくってしまうべきではないと思います。
それに加えて「自分が良い音だと思う基準」というのは人や好みの音楽ジャンルによって千差万別です。
例えるなら、ラーメンが旨いのとステーキが旨いのとケーキが旨いのでは、同じ旨いのでも人によって好みが違う、と言うコトです。
また、本当にそれぐらいの違いがあったりもするので、こういうサイトが必要であるとも思ったワケなので。


次に、選ぶ時に大切なのは、良い音というのは何かを知っておく必要があります。
「良い音を求める」というのは、要するに「好みの音を探す」ということです。
「良い音だと思える環境を作る」為に、選ぶものです。

例えばですが。
「いいヘッドホンはないか?」と人に訊ねようとする時、「フラットに鳴るモノ」とか「どんなジャンルでも」と言う要求を出したとします。
で、ココはとりあえず本当に「フラットであまり癖が無く、万遍なくそこそこ鳴らしてくれる」ヘッドホンがあったとします。

…でも。
人によっては、高音の色ツヤが足りないと感じるかも知れません。
低音の厚みが足りないと思うかも知れません。
音がフラットで面白味に欠けると思うかも知れません。
フラットには鳴っていても、求めている音質には足りないと思うかも知れません。

それは、実際に聞いてみないと分からないことです。
それらは全て、
求めている音と実際の音の差異から来る欲求です。

確かに音質という基準も存在します。
ですが、必ずしも「音質がいい=好きな音」ではありません。
なぜなら、音質も
「良い音と思える為の一つの要素」でしかないからです。
是非、自分が「楽しい」と思える音を探してみて下さい。


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■自分の方向性を把握する

自分の理想だと思っている音と、実際に要求している音が違うことがあります。
フラットな音が良い、と思っている人が、実はアタックの強いドンシャリを好む傾向だったりすることも珍しくありません。
また、電車で使いたいのに音が漏れやすいモデルを買ってしまうと辛いです。

なので、買う時にはまず、
自分の傾向や方向性、用途をできるだけ把握しておく必要があります。

どういう用途でどんなジャンルで聴くのか、どういう音が好きなのか。
初めてだと、たぶんそう言うコトにはあまり意識をしたことがないと思います。
電車で聴くから音が漏れない方がいい、家で聴くからまったりした方がいいなど、使い方によっても選ぶ方向が決まってきますし、ポータブルMDやメモリープレーヤーで使うので弱い出力でも気持ちよく鳴るヤツがいい、というコトでも変わってきます。
加えて、自分の求める良い音…要するに、ドラムがしっかり鳴っていた方がいいのか、ギターやベースがかっこよく鳴って欲しいのか、ボーカルが綺麗に聴きたいのか、弦楽器の響きや楽器の違いを楽しみたいのかで、選択肢が決まってきます。
自分がどういうヘッドホンが欲しいのかを知っていることは、他人のアドバイスも受けやすくなりますし、説明を聞いた時にどういうヘッドホンなのかを理解し易くもなります。
音楽を楽しむ為にもヘッドホンを楽しむ為にも、是非自分の好みを知っておくと便利です。


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■カタログはあまり信用しない


ヘッドホンにおけるカタログスペックは、そのほとんどが
「実際の音には何の関係もない」モノなので、売り文句・煽り文句程度に考えておきましょう。
考えてみて下さい。カタログスペックで測れるなら、数字でヘッドホンの序列が決められるはずです。カタログでどれがどういう音質が分からなければいけません。でも、カタログスペックでは高級ヘッドホンの方が下だったりすることも往々にしてあります。
例えば、周波数帯域には統一規格はなく当社比の値なので、特に曖昧で会社によって様々です。
特にCDが出てから上限が20000kHzに、DVDが出てからはさらに高域を謳うようになりました。
ヘッドホン自体に何の変更を加えていなくても、会社の測定方式が変わったと言うコトで周波数帯域を変更する会社もありますし、ある機種は測定誤差0.5dbなのに別の機種は7dbなど、数字を出すために精度がまったく違うこともあります。
カタログスペックは基本的に、その会社におけるモデルの位置づけぐらいに思っておくのがいいと思います。

ただ、インピーダンスだけはあまりにも高すぎると、組み合わせによってはポータブル用途などで音量が取れずに支障が出ることがありますので気を付けましょう。
なお、出力が弱いといわれるMDプレーヤーでも100Ωぐらいまで平気じゃないかと思いますが、メモリープレーヤーの場合には上限を32〜40Ωぐらいにとどめておかないと音量がとれずに苦労する機種もあります。
もっとも、これにしても感度の関係でインピーダンスに関係なく単純に鳴りにくいモノも鳴りやすいモノもあります。
これも基本的には参考程度にとどめておいて、実際の使用時にどれだけ合うかと言うことになると思います。
<注1>

結局、いくら何が書いてあろうと、好みに合えば全ては些細な問題でしかありませんし、逆にいくら性能が良い音が良いといわれても、気に入らなければそれまでです。
数値が良いから気に入った音が出るわけではありません。

ちなみに、主に一部の外国製機種で、たまにプラグがミニプラグ(普通のポータブルプレイヤーに使うプラグ)ではなく、ステレオ標準プラグ(いわゆるヘッドホンにおまけで付いている大きいプラグ)だったりすることがあるので、それだけは必ず気を付けましょう。


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■試聴しよう

出来ればやはりどこかで試聴した方がいいです。
当たり前なんですが、聴かないと音は分かりません。そして、一度買ったら長いお付き合いになります。
買ってからこんなつもりじゃなかったと思っても、結局あるモノを使うことになるので、時間かけても損はないかなと思います、自分は。
やはり出来れば試聴のあるところに出向いて、店員さんにいろいろ聞いてみましょう。
店によってはCDを入れ替えてくれたりする所もあります。
やっぱり、クラシックを聴いてても、エレキギターがどう鳴るかは分からないので、一応、お気に入りのチェック用CDを持っていくと良いです。

でも、残念ながら、特に量販店において、試聴環境が酷すぎるところが多いです。
現在は、以前より音質重視の流れのように思いますし、バブル期じゃないのですから、不況を嘆くならもうすこし企業努力が欲しいように思います。
自分としては店の為にも客の為にもなると思うのですが、なかなか整備されないのが実情です。
ネットで口コミや情報を手にする機会も増えてるわけですし、実際に音を聞ける環境はそれだけでヘッドホンが欲しくなってしまうこともあると思うのですが…。

そう言うコトもありますが、やはり実際に見てみると種類や装着感を知るだけでも得るモノは多いので、やはりできることなら試聴を勧めます。
→試聴の心得


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■試聴できない時

残念ながら、試聴が出来ない環境にお住まいの方もいらっしゃると思います。
そのような場合はまず、自分の好きな曲のジャンル、欲しい音の傾向(かっこよく、のりのりで、まったりと、などでいいので)、どういう再生環境でどういう用途で使うのかを明確にするといいと思います。
弦楽器が綺麗なのが良いのか、ピッコロやトライアングルが聞き分けられるのが良いのか、ギターがかっこいいのが良いのか、ドラムがしっかりしてるのが良いのかなどなど色々あると思います。
フラットで何でも、などというのはあまり良くないです。「特に思いつかないので何でも」と言っているのと同等ですので、その場合はあまりジャンルを選ばない無難なモノ、とでも解釈してそう言いましょう。
何より最初にコレがハッキリしない事には、他人は基準が決められずに無難なモノを勧めるしかなくなってしまいます。

次に、出来れば実際にお店に足を運んでみましょう。
量販店さんなどに行っても、お店の人自体が良く知らなかったりするかもしれませんが、それでも一度は足を運んでみるべきと思います。
また、普段は何の縁もない楽器店に足を運んでみるのもいいかも知れません。ヘッドホンがそこそこ置いてあることもあります。
やはり実際に目にする情報は違うと思いますし、もしかしたらお店の人で知っている人がいるかも知れないからです。
特に、実際の見た目や大きさなどの情報は一度目にしてみないと分からないモノです。
幸い、オーディオテクニカさんのADシリーズなどは比較的目にする機会も多く、中身も見る事が可能な場合が多い(箱の前面を開けるとシースルーになっている)ので、参考にしやすいかとは思います。
その上で人に聞いたりネットで質問したり販売店さんにメールで問い合わせてみるのもいいかと思います。
なお、販売店さんに問い合わせる時は失礼の無いようにしましょう。
常に一歩引いた態度で相手の都合を優先しつつ、それでいて自分の要求を快く引き受けて貰うのが大人のメールというモノです。
ネット販売の場合は人件費を削減している場合も多々あるでしょうから、相手は忙しいのだと言うコトを念頭に置いた上で聞いてみましょう。
特に量販店の場合は店先に出ていないモノも扱っている可能性がありますので、欲しいモデルがない時は聞いてみるのもいいと思います。


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■実際に買う

出来れば、多少高くても試聴出来るところ、詳しい人のいるところで買うことをお勧めします。
知識は経験の蓄積であり財産です。
ですが、知識は必要とされなければ廃れていきます。コミュニケーションの少ない買物が多い現在、出来ることなら実際にその場で納得した上で商品を決めたいと思いますし、自分の狙っていなかった知らないモデルが自分にあっていると言うこともあり得ます。新しい発見があるかも知れません。
また、試聴に関してもいろいろお願いをきいてくれることもありますし、試聴すれば、試聴出来ないモデルについてもどう違うのかを理解、想像しやすくなります。
なので、当サイト的には、対面販売による購入を強く推します。

是非いろいろ話し込んで見て下さい。店員さんには、いろんな事を教えて貰いましょう。
ただ、よく分からなそうな店員さんならあまり失礼の無いように他の人を呼んで貰いましょう。
残念ながら、わかりもしないのにカタログスペックで語るような店員さんもいます。しかも、突っ込むと無理に言葉を紡ごうとしたり、同じコトを繰り返したり、売れ筋だけ勧めたりとかすることがあります。
自分はデジカメ購入の時にそんな経験がありまして、流石にその状態では何も分からないので変わって貰ったら、素晴らしい説明で、どういう機能があるのか何を求めたらいいのかと言うことが非常に良くわかり、非常に納得の行く素晴らしい買い物が出来ました。
一生懸命考えて予算組んでいる気持ちを無為にされないように気持ちよく買いたいですし、そう言った形でお店に還元したいモノです。
そういう店員さんが評価されるようになっていくことは、店舗の改善に繋がりますし、私達がお金を払う事でよりよいお店に成長していくと思います。
そして次回にまた良い買い物が出来るように。

なお、店で買う時の注意を2つ。
店員さんにとって「商品を勧める」というのは責任問題になりかねない為、非常に「難しい行為」だと言うことは知っておいて下さい。「勧められたのに期待通りじゃなかった」という無茶なクレームが来た時に、最悪、店が泣き寝入りする羽目に陥ることがあるためです。
やはり、客だからといってあまり勝手なコトは言わないように願います。
お互いが気持ちいい買い物にしたいモノです。
また、お店で「フラットでレンジが広いモノ」と口に出して質問するのは危険です。
「私はヘッドホンについて詳しい事を知りません」と公言しているようなモノなので、お店の人にそう言う目で見られます。
最悪の場合、知ったかぶりと思われたり、店の都合で品を勧められる可能性がありますので、気を付けましょう。
なぜなら、そう言う機種は基本的に少なく、また非常にむずかしいため、かなりの高級モデルでもそう言うモノはなかなかありませんので。
更にそう言う事をいう人に限ってそう言うモノを勧めると物足りないと感じる人が多い為、店員さんにしてみれば経験上そう言う判断をせざるを得ないと思います。
それならば素直に「興味持ち始めたばかりで、ある程度以上のお金出してヘッドホンを買うのは初めてなんです」と言った方が親切にして貰えると思いますし、色々教えてくれるかと思います。


ネットでの販売は、2番目の選択肢にするべきかと思います。
ただ単に「安いから」という理由だけで、カタログ等の印象のみで探して欲しくないし、店でさんざん試聴だけさせて貰ってネットで、というのは失礼に思う(同じ系列会社であっても店舗営業成績にでないため、試聴コーナー衰退に繋がる可能性がある)ので、当サイト的には2番目の選択肢として挙げる次第です。
かといって、全くネット販売などの方法を否定するわけでもありません。
ネットの場合、「ネットで買えば欲しいと思っている機種が予算的に手が届く」「近場では欲しいと思っている機種がどうやっても手に入らない」と言ったような場合には非常に効果的です。量販店ではなかなか取り扱っていない商品もあります。
欠点として、あらかじめ情報を集めて決定しなければならない、初期不良(片方の音量が小さい、不明なノイズが混じるなど)の時に交換まで日数がかかる等が挙げられます。
また、ネットで買う場合は、送料や代引き手数料、消費税などにも気を付けましょう。
きっちりと実費計算しないと、普通に買うよりも高くなってしまう場合があります。

一応、ネットで買う場合に便利なショップリンクのページを作っておきます。
ハッキリとアフィリエイトかどうか書いておきますので、同じ値段ぐらいなtらアフィリエイトで購入して頂けると、サイト運営が楽になります(笑)


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<注1>(クリックで戻ります)
アンプ使用時の場合、アンプに合うインピーダンスかどうか相性を気にする必要があるとは思うのですが、いきなりアンプの話を持ち出すのもどうかと思い別項としました。
アンプの場合は低インピーダンス高インピーダンスでの相性やアンプの対象外となるような機種もあるため、インピーダンスはチェックする必要があります。
基本的には32Ω以上が望ましいです
■試聴の心得
試聴の仕方です。
試聴する、と言っても普通は何をどう聞いて良いのかも良く分かりません。
ただ単に鳴っている音の音色だけを判断して、合う合わないでしか調べないと思います。
でもそれじゃあ勿体ないです、折角の試聴なのですから。
試聴は数多くの情報を与えてくれます、出来るだけいろんな情報にアンテナを伸ばしておきたいモノです。
そんなわけで実際の試聴に関して説明しておきます。
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■用意するモノ


必ずしも全部必要とは思いませんが。

・予備知識
・録音の良さそうなCD
・ポータブルプレイヤー
・手持ちのヘッドホン
・手鏡

こんな感じでしょうか。
このうち、予備知識以外は無ければ無いで何とかなります。
試聴の仕方を知らないと必要とすべき情報を全然知らないで聴いてしまう事になりますので、それはそれで参考にならないとは思いませんが、やはりそれはちょっと勿体ないかな、と思います。
なお、出来れば、CDは録音の良さそうなモノ、良く聞く好きな系統の有名アーティストのモノが基本的に望ましいです。
出来るだけミキシングにお金のかかっていそうなCDにするといいと思われますが、何にしてもCCCDは辞めましょう。音の悪い場合もあるし、ヘタをすると機材を傷める為に断られます。
(CCCDはCDの認可が取れませんのでコンパクトディスクの表示が不可能な代物です)
ちなみに余談ですが、ミキサーがファンだったりすると、まれに声優アイドル系のCDなどで極端に録音が良いモノがあります。
手鏡は、鏡がないところの試聴用です。外仕様を考えた場合、鏡を見ないとどんな風に他人から見えるのか全く分からないので。
割と鏡があるところも多いのですが、念のため程度で。


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■試聴しよう


試聴は、あるところには基本的に非常に種類が多いです。サクサクと聴いていかないとあっという間に時間が過ぎてしまいます。
少ない所ならじっくり聴いたところで困るモノでもないのですが、秋葉原などの試聴環境が比較的良いところで休日に本気で試聴となると、昼から探しても夕方になってしまいます(友人のチョイスに付き合った経験談)

ます、とりあえずは消去法で気に入らないモデルをどんな理由でも良いのでどんどん弾きましょう。
1つに1分かけたとして、50個あったら50分かかります。時間は恐ろしくあっという間に過ぎますので、ある程度絞ったところでじっくり聴く為にもこの辺はザクザクと。それに自分の知らない事は店員さんが知っているかも知れません、どんどん行きましょう。

次に、良いところ、良いモノを探しましょう。
上位モデルでも良いです、人に説明できるような気に入った欲しい傾向を説明できるようにしましょう。何か一つ、高級モデルでもなんでもいいので基準を作って下さい。
多少、自分で好みのモデルをチョイスして絞ったところで、店員さんにも聞いてみましょう。
好みはどうなのか、どんな音楽を聴きたいのか、どんな用途でどんな場所で使うのかなどを話して、どのようなモデルのどういう音が気に入ったかを話すと良いでしょう。
用途によって、欲しいと思っているヘッドホンが合わなかったりすることがありますし、自分が弾いたヘッドホンの中にも自分が知らない良いところがあるかもしれないからです。

ココで注意を一つ。
お店で「フラットでレンジが広いモノ」と口に出して質問するのは危険です。
「私はヘッドホンについて詳しい事を知りません」と公言しているようなモノなので、お店の人にそう言う目で見られます。
最悪の場合、知ったかぶりと思われたり、店の都合で品を勧められる可能性がありますので、気を付けましょう。
なぜなら、そう言う機種は基本的に少なく、また非常にむずかしいため、かなりの高級モデルでもそう言うモノはなかなかありませんので。
更にそう言う事をいう人に限ってそう言うモノを勧めると物足りないと感じる人が多い為、店員さんにしてみれば経験上そう言う判断をせざるを得ないと思います。
それならば素直に「興味持ち始めたばかりで、ある程度以上のお金出してヘッドホンを買うのは初めてなんです」と言った方が親切にして貰えると思いますし、色々教えてくれるかと思います。

なお、店員さんにも詳しい人詳しくない人(別の売り場からヘルプだったり)がいますので、言葉が歯切れ悪かったり、スペックや売れ筋優先で勧めてくる場合は音を知らない場合もあります。
そう言う時は失礼の無いように別の方を呼んで頂くのも時には必要です。
実際に買う、も参照して頂くと良い感じです)

このあたりで試聴のCDを変えられるところなら手持ちのCDに変えてもらう、もしくは店のCDを変えて貰うといいと思います。
クラシックでは分からなかったエレキギターやベース、インストルメンタルでは分からなかったボーカルなど、ジャンルが違うと今まで無かった知らないいい音や悪い音が出ることがあります。
また、絞った候補を中心に、他の機種をもう一度聞いてみましょう、新しい発見があるかも知れません。
一度買ったら長く使う物なので、じっくり迷って悩んで下さい。それがショッピングの面白さというものです。


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■ドコに気を付けて聴けばいいの?


大体、みんなが気を付けて聞くところはこんなモノです。
初めのうちは区別が分からないところも多いと思うので、大体でサクサク行きます。
家のヘッドホンでじっくり聴いてみておくのもいいと思います。

◎サ行のかすれ具合
よく言われることなのですが、ボーカルのサ行やキ、チ等の空気が漏れる言葉は急激に音が変化する為、表現が難しい音の一つです。
ただ、この価格帯、特に1万以下帯だとほとんどのモデルがサ行の再生で若干破裂するような音を奏でてしまいますので、ある程度以下でなければは気にしないでいいかも知れません。
ただ、多少慣れないと分からないかもしれません。安いモデルは基本的にかすれていますので、それで慣れてしまっている可能性があるからです。
それに、試聴機にそれを判別できるような曲がかかっていない事がほとんどです。

◎音の広がり方(音場)
ヘッドホンを聴いた時に、音の鳴っている範囲がどれくらい広がっているかです。
傾向として密閉型は狭く丸く、開放型は広くて端が自然に消える感じですが、機種やその音色、音の癖との組み合わせによってかなり違いがありますし、どういうモノが良いかは好みによります
密閉型の丸く狭い方がノリが良いとも言えますし、開放型の広く自然な感じが逆に弱く印象が薄く感じる場合もありますので。

◎音の方向(定位)
実際には、音は一箇所だけからでなく、様々な方向から鳴らされていることが多いです。例えば風の音ならちゃんと風上と風下があるはずです。
違う音が同じ箇所から鳴っていないか、狭い範囲で鳴っていないかチェックすると良いでしょう。
同じ場所から鳴っていると、音が狭く聞こえたり立体感が無くなります。また、音が混ざって聞こえやすくなります。
立体感がないと、元気に鳴っているようでも、30分もすると耳が飽きてしまったりすることがあります。
なお、MP3などの圧縮音楽では、そう言った立体感の情報などが削れてしまっている為、逆に色づけしてくれる機種がいいかと思います。

◎個々の音の判別(分解能、解像度)
音楽では様々な音が鳴っていますが、本来は、ボーカル、メインの旋律、ギター、ベース、ドラム、金物など全部聞き分けられなければいけません。
クラシックなどではフルオーケストラの大音量の中、ピッコロやトライアングルが聞こえないといけません。
そういう聞き分けが出来るかどうかと言うことです。5000円以下では結構混ざってしまったりするモデルも多いです。
また、DJモデルを謳っているモノは、ドラム周りがさっぱりしていて聞き分けが出来るモノが多いです。

◎個々の音のバランス(シャープさ、伸びなど)
個々の音のエッジがキツイと疲れてしまいます。伸びが無ければ淡白に聞こえます。
ぼけていると締まりがありませんし、締まりすぎれば痩せてしまいます。だからといって色づけをすれば原音と離れてしまいます。
なお、比較試聴の際はどうしてもエッジの際立った音を良いと感じてしまいがちですが、その音で3時間聴いた時のことを考えてみて下さい。
分解能による音の分離が良いのか、単にエッジが立っているだけなのかを判別する必要もあります。

◎音の全体バランス(ヘッドホンの傾向、癖など)
ドンシャリ、かまぼこ、低域寄りなどなど、全体的なバランスがあります。自分の好きな音に合うかどうかチェックしましょう。
ドンシャリなら中域の、要はボーカルが力無い場合もありますし、かまぼこなら高音に伸びが無く低音に締まりが悪いかも知れません、高域寄りではドラムが物足りないかも知れませんし、低域寄りでは著しく原音を変えてしまうかも知れません。バランスが良すぎても、逆に飽きるコトがあります。
どれも得意不得意があります、個人的には得意な部分を優先して聴いた方が、あとあといいと思います。

◎見た目
意外に気が付かないのですが、試聴コーナーには大抵、鏡が設置してあります。
特に外での使用を考えているなら、一度は自分の見た目を気にしておきましょう。
眼鏡と同じで、着けてみるとアレアレ? と言った事もあり得ます。
外で使うのにあまりに合わないモデルを選択してしまって「アキバ系」などと心の中で冷やかされないようにしましょう。

これに加えて、用途によっては音の漏れ具合等をチェックするといいと思います。
注意点として、アンプに繋いであって差し替えやボリューム調整が利く場合、弄ったら、安定するまで多少様子を見たほうがいいと思います。

また、店のセッティングによっては同じように聞こえて非常に分かりづらい場合があります。
量販店などで見られる傾向で、相当良いヘッドホンでも平面に聞こえるというコトがあります。
その場合、プレイヤーに録音状態の悪いMDを使っていたり、ポータブルプレーヤーがささっているなどと言った事が考えられます。この場合は流石にどうしようもないので、試聴だけさせて貰ったらその店で買わずに放っておきましょう。
元々の音源に定位感がなければ立体感もへったくれも何もないのですから、以上の事に注意して聴いてみて、2万以上クラスと3千円クラスがあまり変わらなく(特に立体感!)聞こえたりした場合は疑ってみても良いかも知れません。
プレイヤーが見えるところにおいてある場合はそれで一発で分かりますし。
録音状態の悪いMDLPなんかで再生された日には、良いヘッドホンだと音源が悪いところまでちゃんと悪く聞こえる為、かえって悪く感じる場合さえあります。


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■試聴する時の礼儀


試聴のモデルは商品です。あまりぞんざいに扱わないようにしましょう。
バーに掛ける時はコードに気を付けるべきだし、無理にコードを引っ張るのも考え物です。
面倒だとは思いますが絡まっているコードはほぐして下さい、お店さんはもっと大変です。
また、ヘッドホンがバーから落ちてしまったら知らんぷりなどというのは、客としてあるまじき行為です。
例えば、本屋では本の山を崩さない、お皿を見る時には欠けないように気を付けるのが常識だということを考えると、分かって頂けるでしょうか。
お店にとって試聴機はタダではないのです、自分と同じ様な悩みの人の為にも試聴は節度を持って行いましょう。
それに、自分が気に入って買ったヘッドホンが、壊れているからといった理由で他人にチョイスから外されたら嫌じゃないですか?

ちなみに。
もし壊れていてまともに聞けないモデルがあったとして、店員さんに「壊れているのですが試聴できないモノでしょうか、出来れば装着感だけでも」などと聞くだけ聞いてみるのもいいかも知れません。
ただ、やはり人同士の付き合いですから、節度を持ってあまり無茶は言わないように。


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■試聴を鵜呑みにしすぎない

逆の事をいうようですが、試聴を鵜呑みにしすぎるのも考え物です。
先の項で書いた通り、試聴は再生環境が悪い事もあり得ます。自分に、それを聞き分けるだけの慣れがないかも知れません。
また、自分の家の環境とは違うのですし、試聴機のヘッドホンは何百時間も鳴っているのです。
単純計算で、10時間営業で1ヶ月300時間ですから、1日に3〜4時間、2ヶ月で200時間聞くかどうかの通常の生活の状態とは大きく異なります。
普段鳴らしている曲によっても癖が付くでしょうし、それは自分の好みのジャンルと違う癖かも知れません。
それに、アンプに繋がっている事も多いし、自分の使用環境とは違います。
更に、店で見るヘッドホンは実際の大きさより一回り小さく見えるコトが多いです。
なので、レビューと同じようにあくまでも傾向と対策みたいな感じで、100%そうだとは考えない方がいいと思います。
ただし、その環境でそう鳴っていると言う事は、逆に考えればそう言う風に鳴らす方法はあると言うコトでもありますので、買ったあとに色々な再生機器で試してみるのも面白いと思います。


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■予算内でチョイスできなくて困った時は

まず、そのヘッドホンの良いところ探しを勧めます。
そして、その良いところが、値段、音漏れ、デザイン、音質などの他の気に入らない点と比べてもプラスになるなら、それは買う価値があると思います。
世の中は基本的に費用対効果です。
「どうしても欲しい」と思うモノがあって「それだけのお金を払うだけの価値があると認めた」ら、それは「買うべき価値が存在する」のだと考えます。
なので、予算が足りなくてなおかつどうしても妥協できない場合、ネットで情報を集めたりするか予算が貯まるまで待つしかないと思います。
一度買ったら長い付き合いになるので、買う時には迷いすぎるぐらいでいいと思います。
1ヶ月待てばその後の1〜数年幸せかも知れないのですから!


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■複数に絞ったのだが決められない

何故決められないか理由を探しましょう。理由無き悩みに解答はありません。
理由が分かったなら、その理由を埋める答えを模索すれば良いだけです。
店員さんに聞く、ネットで情報を探る、人に聞くのがいいかと思います。
…それで解決しない場合は大抵、どれも良い所と悪い所があって決められない、欲しいのに手が届かない、予算オーバーにするだけの価値があるのか。だと思いますが。
なお、先達として言わせて貰うなら

「用途別に使い分けるか、いっそ両方まかなえるぐらいのモデルを買う。欲しいなら手が届くまで待つ。予算オーバーにならない予算を用意する。」

というのが、自分の遍歴から出した結果的に安上がりな答えです。特に、ハマりやすい人はその方が確実に安いです。
無茶なようですが、かなり本気で言っています。
妥協した場合、結局、数ヶ月〜1年後ぐらいにステップアップが欲しくて悩んでる自分に気付くと思います。
…ヘッドホンの良さに気付くとは恐ろしいモノで、世の中、1500円ほどのアイワHP-X122を買ったばかりに、1年後にはSTAXなどの数万もする高級ヘッドホンにまで手を伸ばす場合があるのです。
また、このサイトの状態をみてみましょう。あからさまに生活上で不要だと思われるヘッドホンをいくつ買うハメになっていることか…。


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■試聴コーナーの状態が悪く、全く参考になりません

残念なことに、不必要な爆音で鳴らしていたり、壊れていたモノが放置されたままだったり、片耳しか聞こえなかったり(実は配線が抜けているだけのこともある)など、状態の悪い試聴コーナーが多いのも事実です。
爆音や配線抜けなどは店員さんに言えばその場で改善されることもありますが、それ以前にそういう売場の状態そのものが問題と思います。
そういう店では試着だけして装着感だけ確かめるか、試聴だけさせていただいて、ドコか余所で買うべきと思ってます。
間違ってもそういう店で買うべきじゃないです。

会社、もしくはメーカーさんの大切な備品、しかも客が実際に興味を持って手にとり買うかも知れないモノに対してこういう状態は、売り場にゴミをおいておく、明らかに汚れた商品を置いておく、などと同レベルの行為のように思います。
たとえば、ノイズが入っていたり色がぼけてしまったテレビを放置している店があるでしょうか。玉の切れている照明器具を売っている店があるでしょうか。そういう店で商品を買う気になるでしょうか。
販売店さんには申し訳ないのですが、この不況だ何だと騒いでいる時期に、そういう売場が「客に対してぞんざいな認識しか持っていない」と言われて何か反論出来る余地があるとは思えません。
そういう売場に対しては、ぜひ、売場状態通りの営業成績になるようにしっかり反映させてあげて下さい。店員(上の人)に直に話したり、投書やメールなども効果的です。
売れている限りは改善しなくてもいい、売れないから放置しておいていいと思うのは間違いだと教えてあげて下さい。

どうもヘッドホンコーナー以外には、こういう光景をあまり見ないと思うので、非常に残念です。
なお、大型店の場合、必ずしも店長が悪いのではなくその売場責任者だけの問題と思いますので、他の商品はその店で買ってもいいと思います。



<販売店様へ>
なお、販売店さんにとってはかなりキツいコトを書いていると思います。
ですが、そこは売場をその状態にしてしまっていると言うコトで申し訳ありませんがご了承下さい。
ちょっとキツいとは思いますが、客の立場から見て思ったままを書いています。
その代わりと言っては何ですが、メールも苦情も要望も検分も受け付けますので、何かご要望がございましたらよろしくお願いします。

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■まとめ

長々と書きましたが、やはり店での買い物は
「知識のある人と実際にその場で話せる」と言うところが大きいです。
もし残念な事にそのお店では買えない商品を選ぶ事になったとしても、その経験はお互いに生かされますし、また次の機会を生みます。
世界は回っているのですから、そう言う買い物を是非勧めます。
それに、何も聞かないで買うのならネットで十分です。
実際に試聴して気に入ったから、と言うのもあるとは思いますが、折角知識のある人がその場にいるのですから、その方にお聞きすれば情報量は飛躍的にアップします。
中には、普段からそう言うヘッドホンを使っている人もいるかも知れません。
自分の知らない良さを再認識させられる場合もありますので、是非ショッピングを楽しんで下さい。
店も自分も嬉しい買い物にしたいモノです、良いところがあったりお世話になったことでその店で買う事になったなら、是非その旨も店員さんに伝えてあげて下さい。
店員さんだって仕事とは言え人間です、良かった、と言われれば嬉しいのです。
そう言う一言が店員さんに商品の勉強をさせたりもっとサービスしようとしたりさせるので、それはいつかドコかで気付かないうちに帰ってきます。
コストばかりが叫ばれる昨今ですが、お互いに良い買い物をしてください。



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